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キメラゴリラのウホウホニュース(2024/6/10 - 6/23)

この記事はezAvalancheのライター、キメラゴリラがチェーン研究会でのAvalancheについての発表内容+αの内容をまとめています。
チェーン研究会は2週に1回開催されているので、そのペースで記事を更新しく予定です。
※キメラゴリラの個人的な感想も含みますので、実際にご自身でニュースを確認してご自身で判断してください。
目次

KonamiがAvalancheに🔺

日本の大手ゲーム会社KONAMIがAvalancheサブネット上でのWeb3事業の展開を発表しました!
 
この提携ではAvalancheブロックチェーン上でNFTソリューション「Resella」の開発を発表しました。このプラットフォームは、企業やコミュニティ向けにブロックチェーン機能を提供します。
Resellaの大きな特徴として、他のNFTプロジェクトが行っていなかった「根本のマーケットプレイスからの作成」をWeb3に関する特別な知識を必要とすることなくサポートするサービスを作成しています。
 
注目すべき点として、このプラットフォームでは日本円での取引に対応予定であり、既存のブロックチェーンサービスからの移行もサポートしていく方針です。活用シーンとしては、従来のアートやプロフィール画像(PFP)用のNFTに限らず、イベントチケットなど、より実用的な用途での展開も視野に入れています。
技術面では、Avalancheサブネットを採用することで、高速な取引処理だけでなく、設定によってはガス代などの手数料を不要とすることも可能で、ユーザーの利便性を重視した設計となっています。
このプラットフォームの開発により、KONAMIはWeb3領域での事業展開を本格化させ、ブロックチェーン技術の実用化に取り組んでいくとのことです。

DeltaprimeがIDOを発表

AvalancheとArbitrum上で過少担保レンディングプラットフォームを運営するDeltaprimeが、自身のトークンである $PRIME のIDOによるトークンセールを発表しました!
過少担保レンディングとは:通常の担保資金を借りる資金よりも多く預ける過剰担保レンディングとは異なり、担保資金以上の資金を借りられるレンディングプラットフォームのこと。 レバレッジレンディングとも呼ばれています。
 
このIDOはAvalanche上の最大のIDOプラットフォームのAvalaunch上で行う予定とのことです。
 
今回IDOを行うPRIMEトークン自体には大きな役割はありません。しかし、PRIMEをステーキングすると獲得できる $sPRIME に重要な役割があります。
 
sPRIMEは、Deltaprime上での利用量の支払い、プロトコル収益の33%の分配、ガバナンストークンなどの役割が存在しています。
sPRIMEによってユーザーはDeltaprime上で利用料で消費するだけでなくその一部の還元を受けることが可能となります。

コミュニティバウンティプラットフォームSnowfortを開始

Avalanche Ambassador DAOは、コミュニティバウンティプラットフォーム「Snowfort」の立ち上げを発表しました!
 
このプラットフォームでは、Avalancheのエコシステムに参加するパートナー企業がアンバサダーに対して報酬付きタスクを提示できます。コンテンツ作成やイベント開催など、様々な活動に対して、AVAX、USDC、各パートナー企業のトークンでの報酬支払いが可能となっています。
 
SnowfortはAvalanche上のブロックチェーンビジネスプラットフォーム「Pakt」上に構築され、Avalaunch、Benqi、Colony、Yield Yakなど、Avalancheの主要プロジェクトがローンチパートナーとして参加しています。
 
今年3月に設立されたAvalanche Ambassador DAOには、すでに190名以上のグローバルアンバサダーが参加。発足からわずか2ヶ月で、5大陸でデベロッパーワークショップや大学でのミートアップなど、多数のイベントを開催しています。
今後、Snowfortはコンテストや助成金制度、ガバナンス機能を追加し、最終的にはアンバサダー同士が独自のプロジェクトを立ち上げられるプラットフォームへと発展する予定です。
 

Teleporterエクスプローラー

Avalancheの新たな通信規格であるTeleporterにエクスプローラーが登場しました!
 
そもそもTeleporterとは、Avalancheのサブネットやプライマリーチェーン間の通信を高速化するもので、先日の大型アップデートの「Durango」後に実装された新しい技術となっています。
 
具体的にこのTeleporterでは、EVM系のサブネット間の通信を一度Pチェーンを挟むことなく直接通信可能とします。
そのため、これまでの問題点の一つだったサブネット間のメッセージングがより簡単に高速に(一秒以下での通信)行えるようになりました!
 
まだ、EVM以外のサブネット間での通信には対応していませんが、今後の改善によってこれらのVMにも対応していく予定とのこと。
 
Erasticサブネットの登場によってそれぞれのチェーン間の通信を非常に重視しているAvalancheにとってTeleporterは非常に重要な機能となっており、今回発表されたエクスプローラーも重要な機能の一つとなっています。

TraderJoe LiquidityBook V2.2が登場

Avalanche最大のDEX、TraderJoeが自社独自開発のAMM DEXである「Liquidity Book」のV2.2を新たに発表!
 
この新しいバージョンでは、Liquidity Book のフック機能が導入されています。
Liquidity Bookのフック機能とはどのような機能なのでしょうか?大まかにはこの動画でイメージができるかと思います。
この動画では、Uniswap V3の集中流動性システムを応用した「Liquidity Book」上でこれまで以上に流動性の提供方法、提供範囲、流動性提供方式などが自由に行えるようになりました。
 
上記のことができるようになると、これまでの「流動性提供」を目的とした戦略だけでなくそのほかの方法での利用も可能となります。
例えば、とある価格からとある価格で平均的に買い下がっていきたい場合、購入元のトークンのみを購入したい価格帯に流動性提供することで、その価格に差し掛かると流動性として用いられて自動的にスワップが完了している。なんて戦略でも利用できます。
 
これまで、k=X×Y方式のV2や現在のV3の仕組みではまだまだ実現していない流動性の自由な使い方がこのLiquidity Book V2.2では可能となっているのです。
 
個人的にはとても画期的なシステムで面白いなと思っています。

CAIのインデックス組成が更新

Avalancheエコシステムのプロジェクトを中心にアクセラレート(プロジェクトのサポート等)を行うColonyが提供するColony Avalanche Index(CAI)に新たなトークンが追加されました。
 
CAIはAvalancheエコシステムの中心的なプロジェクトのトークンをまとめたインデックストークンで、裏側でColonyチームが運用を行い利回りを提供する機能も提供しています。
 
今回、Benqiが提供するAvalancheのリキッドステーキングトークンであるsAVAXがインデックストークンの対象となりました。
 
sAVAXが入ったことで、CAIは年率で6.8%の利回りを提供しています。
今後さらにインデックストークンの組成が強化される予定とのことで、Avalancheエコシステムが難しくてわからないという方はこのトークンのインデックス組成を参考にすると、Avalancheの中心的なエコシステムトークンを知ることが可能となっています。