キメラゴリラのウホウホニュース(2024/3/3-3/17)
この記事はezAvalancheのライター、キメラゴリラがチェーン研究会でのAvalancheについての発表内容+αの内容をまとめています。
チェーン研究会は2週に1回開催されているので、そのペースで記事を更新しく予定です。
※キメラゴリラの個人的な感想も含みますので、実際にご自身でニュースを確認してご自身で判断してください。
目次
Memecoin Rushが開始🔺オーストラリア・ニュージーランド銀行グループとのトークン化された資産決済プロジェクトColonyがCodebaseに参加Codebase選出プロジェクトダイヤモンドのRWAが登場Alipayの小売り、決済ソリューションに対応したバウチャープロフラムを開始Gitcoinを通じたコミュニティ参加型の助成金プロジェクトを開始Avalaunchの仕組みをフォークしたローンチパッドプロジェクトがSeiネットワーク上に登場
Memecoin Rushが開始🔺
Avalancheのエコシステムを中心に投資を行っているAvalanche Foundationがミームコインをさらに盛り上げるためのMemecoinの投資に続き、「Memecoin Rush」を発表しました!
このイベントはAvalanche上のDEXのTraderJoeやSteakHutを用いて行われます。
TraderJoeでは
$COQ $KIMBO $TECH $NOCHILL $HUSKY $MEOW $KONG $MEAT $KINGSHIT
のトークンをイベント用の片面ステーキングプールに流動性提供するとポイントが獲得でき、その獲得したポイント量によってエポックごとにエアドロップが獲得できます。
SteakHutでは
- COQ/AVAX
- NOCHILL/AVAX
- KIMBO/AVAX
- TECH/AVAX
の専用プールがMemecoin Rush用にブーストされます。
Balancerでは
のマルチトークンプールが公開され、インセンティブプールとして公開されます。
Yield YakではTraderJoeの上のプールを用いた以下の自動複利ボールト
が対象となります。
今後もプラットフォームが追加される可能性がありますが、これらのプラットフォームはAvalanche上の現在の有力なプラットフォームなのでこれだけに参加するだけでもありかと思います。
オーストラリア・ニュージーランド銀行グループとのトークン化された資産決済プロジェクト
オーストラリア・ニュージーランド銀行グループ(ANZ)が、暗号通貨内外の情報をチェーンやプロダクトとやり取りを行うための「オラクル」サービスを作成しているChainlinkと共同で、トークン化された資産の国際間での移動や決済のための実証実験を行いました。
この実験ではそれぞれ、トークンの取引や決済をAvalanche上で、トークン化された資産をステーブルコインで指定された価格で購入をEthereum上で行いました。
具体的には、ANZが所有するデジタル資産サービスを用いて発行されたニュージーランドドルにペグしたステーブルコインでオーストラリアが発行する自然に関するRWA資産を購入しました。
その他には、ニュージーランドドルとオーストラリアドルのステーブルコイン間の為替取引も行いました。
Chainlinkは自社の持つCCIPというメッセージングプロトコルを用いてEthereum⇔Avalanche間のトークンの送金をサポートしました。
これらの取り組みは、あくまで実験的なものなので必ずしもこれが実用化されるわけではないですが、このような取り組みにAvalancheが採用されることが増えてきています。
これは実際に暗号通貨以外の金融や現実世界でも非常に利用しやすいチェーンになっているということですね!
今後どのような取り組みや、それらを経た実装がされていくか楽しみですね。
ColonyがCodebaseに参加
Avalanche上のエコシステムアクセラレーターのColonyが、Avalanche上で新しくプロジェクトを始める新興プロジェクトや、Avalanche以外でサービスを展開しているプロジェクトを誘致やサポートするための「Codebase」という助成金/アクセラレートプロジェクトです。
この取り組みには、Web2(GoogleやAmazonなど)やWeb3(ChainlinkやCircleなど)の大手企業が参加します。
そして、Codebaseののアクセラレートプログラムに採用されたプロジェクトは上記の参加企業/プロジェクトのメンターから、様々なサポートやアドバイスを受けることができます。
そして、その取り組みの中でColonyはプログラムに選ばれたプロジェクトに対して50-100万ドルの資金援助を行うと発表しました。
CodebaseはAvalanche上のエコシステム拡大のためのかなり重要な取り組みとなるので、Avalanche上のエコいシステムについてどのプロジェクトより考えているであろうColonyからの支援はAvalanche全体にとっても非常に重要なサポートになると考えています。
Codebaseからどんなプロジェクトが登場するか楽しみですね!
Codebase選出プロジェクト
また、直前のニュースでも解説を行ったCodebaseの中から最初の選出プロジェクトが発表されました。
- Application-as-a-serviceプラットフォームの As
- MusicFiプラットフォームの dripit
- Web3プロトコルレイヤーの THE GUILD
- 予測プラットフォームの Inertia
- RWAのトークン化プラットフォームの Lendr Network
- モジュール式のオペレーションシステムを開発する Mezzanine Labs
- Redditのようなコミュニティチャットプラットフォームの Musing
- トラストレスな支払いプラットフォームの String Technologies
- 仕事のマッチングプラットフォームを構築する TalentLayer
- 分散型認証プラットフォームの TheBadge
- 音楽のブランド構築プラットフォームの trppn
- NFC 対応ジュエリー販売プラットフォームの URCHARMS
- ブロックチェーンを用いた研究の民主化を目指すDeSciプラットフォームの zKnowledgeBase
- ステーブルコインとCBDC間のトランザクションゲートウェイの CCX
これらのプロジェクトは現在、既にCodebaseに選出されており上の記事でも解説した大手Web2、Web3プロジェクトや企業のサポート受けてプロジェクトを作成していきます。
この中から次のAvalancheだけでなくクリプト業界に注目されるようなプラットフォームが出てくるのが楽しみですね!
ダイヤモンドのRWAが登場
個人的にとても興味深いなと思ったニュースです。
このニュースはダイアモンドを専門で扱い、ダイアモンドのトークン化や資産化を進めているDiamond Standardが裏付けとして発行するダイアモンドの価値にペグしたセキュリティトークンがデジタル証券のためのフィンテックインフラプトバイダーのOasis Pro上に上場しました。
これらのトークンは主にIRA(Individual Retirement Accounts:個人退職勘定)の対象となり、年金基金や保険基金の機関投資家も利用することができるとのことです。
そして、Oasis Proはこのトークン化ダイアモンドの資産をAvalanche Cチェーン上で発行すると発表しました。
セキュリティトークンということもあり、一般的なユーザーがこのトークンにアクセスすることは難しですが、金よりも利回りが良いとされているダイアモンドがRWAの形でAvalanche上で利用されるこの取り組みはとても個人的には興味深いニュースだと思います。
そして、マスアダプションはこのようなあまり気にしないと気付けないようなところから始まっていくんだろうなと想像してとてもワクワクしました。
Alipayの小売り、決済ソリューションに対応したバウチャープロフラムを開始
このプログラムは、Alipayが提供するゲームをクリアすると東南アジアのミルクティー屋さんで利用可能な50%割引のクーポンが獲得できるようになります。
この取り組みは、以前に行った概念実証実験の結果を受けた最初の実用化例なので大規模に行うものではないみたいです。
しかし、このゲームをクリアして発行されるクーポンはAvalanche上で発行され、この機能自体もAvalanche上でブロックチェーンを事業者が簡単に構築できるためのサポートサービスである「Avacloud」を利用して構築されました。
初めのうちは、特定の地域内の500店舗のみの対応ですが、今後2000以上の店舗でも利用できるように拡大されていくとのことです。
今回はミルクティーだけですが、この取り組みがうまくいくとそれ以外の飲食や、それ以外のサービスの割引クーポンなども発行されていくのではないかと考えています。
ゲームをやるだけで、割引クーポンを獲得できる取り組み、個人的には日本でもどんどんやっていってほしい取り組みだなと思います。(安くタピオカミルクティ飲みたい🥛)
Gitcoinを通じたコミュニティ参加型の助成金プロジェクトを開始
Avalancheがエコシステムの投資に対してだいぶ力が入ってきたみたいですね。
この取り組みは、コミュニティで決定されたいくつかのプロジェクトをGitcoin上の専用プラットフォーム上でAvalancheのコミュニティが寄付を行い、その寄付量に応じて今回の取り組みのためのAvalancheの助成金を割り当てるというものです。
この割り当てられて資金は、主にコミュニティに還元するために利用することが条件とのことなので、必ずではないですが寄付したプロジェクトからのエアドロップやそれに相当する恩恵が得られる可能性が考えられます。
寄付ということもあり、大金を送る必要はなく1-10ドル程度でも恩恵は受けられるものではないかなと考えているので気軽に参加できるん野ではないかなと思っています。
また、このプログラムに参加しているプロジェクトの中にはかなり初期のプロジェクトも含まれると考えれられるのでAvalanche上の早期プロジェクトを見つけるためにもおすすめな取り組みになると考えています。
もし興味ある方は少額から参加してみてはいかがでしょうか?
Avalaunchの仕組みをフォークしたローンチパッドプロジェクトがSeiネットワーク上に登場
このニュースは、
- Avalanche以外のプラットフォーム
- Avalaunchからの許可が下りたプロジェクト
のみに限られますが、Avalanche上で成功しているプロジェクトを公式にフォークできるようになりました。
また、それに伴ってAvalaunch上で $XAVA をステーキングしているユーザーに対してSeijinのトークンをエアドロップするとの発表がありました。
Avalaunchの$XAVAを保有しているユーザーは、仕組み自体も大きく変わらないSeijinのIDOに参加してみるのも面白いかもしれませんね。